クラシックカーのメンテナンス

クラシックカーのメンテナンス メンテナンス
クラシックカーのメンテナンス
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旧車を購入するにあたり、メンテナンスの頻度など気になるところだと思うので書いていきます。

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メーカー指定のメンテナンス頻度

ノバのオーナーズマニュアルを参考にメーカー指定のメンテナンススケジュールを紹介したいと思います。

全て書くととんでもない量になるので、大まかに抜粋していきます。

逆に言うと、極めて細かく記載されています。

◆6000mile(10000km)もしくは、4カ月毎のどちらか早いほう

  • エンジンオイル交換
  • 足回りのグリース打ちと確認
  • ブレーキラインとホースの確認
  • 全てのオイルとフルードの残量確認
  • ボンネットラッチのグリース打ち
  • パーキングブレーキケーブルとプーリーのグリース塗り
  • タイヤの確認

◆最初のオイル交換時

  • アイドリング回転数と点火時期の確認
  • エレメント交換

◆6000mile(10000km)毎

  • タイヤのローテーション

◆最初の12000mile(20000km)

  • エアクリーナーの確認と180度回転させ前後を入れ替える。
  • ディストリビューターカムのグリス塗

◆12000mile(20000km)もしくは12か月毎

  • ブレーキライニングの確認とフルード漏れの確認
  • パーキングブレーキと、アクセルスロットのリンク確認
  • エンジンの点検
  • フューエルフィルターの交換
  • ヘッドライトの光軸調整

◆24000mile(40000km)毎

  • 前輪のホイールベアリングの交換
  • エアクリーナーの交換
  • ATフルードの交換
  • ATフルードフィルターの交換

◆2年毎

  • ラジエータークーラントの交換

◆24000mile(40000km)もしくは2年毎

  • PCVバルブの交換とホースの点検
  • クランクケースフィルターの交換

◆36000mile(60000km)毎

  • ステアリングギアボックスのフルードの漏れ確認
  • クラッチクロスシャフトのグリース塗り

◆冬季

  • エアコンシステムの動作確認

◆定期的に

  • バッテリーの確認
  • 座席の取り付けやシートベルトの取りつき確認
  • 灯火類の点灯確認

◆必要により

  • ホイールアライメントの確認と調整

このような中身で記載されており、細かく交換方法や調整方法なども記載されています。

今の車とそれほど大きな違いはないのではないでしょうか?

50年経ってもやることは変わらないということですね。そして、ちゃんと点検と交換のメンテナンスをしていれば、普通に乗れるということです。

実際のメンテナンス

では、実際に行っているメンテナンスの頻度についてです。

エンジンオイル

50年前のメンテナンススケジュールでは「6000mile(10000km)もしくは、4カ月毎」となっていることから、現在のエンジンオイルより劣化は距離よりも期間を重要視していると読み取れます。昔のオイルはすぐに酸化してしまうのでしょうか?

これを基準に現在のオイルは性能が上がっている考え、ノバとクーダは「6000mile(10000km)もしくは、12カ月毎」でオイル交換を行っています。(ミニはエンジンオイルとMTオイルが同一なので「5000kmもしくは、12カ月毎」)

また、クラシックカーのエンジンガスケットはコルクや紙など現在のエンジンよりも隙間が大きいものが使われています。
そのため、全合成油を使用すると漏れの原因になることがあります。

エンジンを労わる為に、高級なオイルを入れてあげたいところですが、3台共に部分合成油や鉱物油を使用しています。

ノバとクーダは「CASTROL GTX XF-08 5W-40」
ミニは「CASTROL EDGE 10W-50」
を使用しています。今後3台共に「20W-50」で統一を検討中です。

クーラント

2年に1回のペースで交換しています。
しかし、最近スーパーロングライフタイプの5年もしくは10万キロ交換タイプに変えたので、次回は4~5年後の予定です。

ATF

ノバとクーダのATFは2~3年毎に交換しています。

よく5年以上無交換などの長期間交換していない場合配管内が古いATFで詰まる現象が起きますが、
ATF交換時にエアダスターなどで、古いATFをしっかり配管から抜き取ることができれば、古いATFでも交換可能です。
フィルターも同時に交換しています。

また、ミニはMT車でエンジンの下にギアが付いており部屋が分かれておらず、エンジンオイルとギアオイルが同じになります。バイクのような構造になるので、エンジンオイル交換=ギアオイルの交換になります。

ブレーキフルード(クラッチフルード)

2年~3年に1回程度の頻度で交換しています。

足回りのグリース打ち

1年に1回程度のペースでグリース打ちを行っています。
また、1000km超えのロングドライブへ行く前に行う場合もあります。

エアフィルター

ノバとクーダは湿式で洗浄利用タイプのエアフィルターなので、1年に1回のペースで洗浄しています。また、砂塵が多い地域を走行した後には洗浄しています。

ミニは乾式で購入後一度のみ交換しました。2年に1回のペースで交換してもいいかなと考えています。

ブレーキシューの残量

ドラムブレーキはドラムを開けないと残量を確認できません。
1年に1回のペースとタイヤ交換などでホイールを外すタイミングがあれば、その時に同時に確認しています。

ファンベルト

ファンベルトのゆるみなどは1~2カ月に1回、ボンネットを開けたタイミングで指で押してチェックしています。また、エンジン始動時に「キー」音が鳴り始めたらベルトが緩んでいる可能性があるので、張り直しします。

キャブ

旧車の醍醐味かつ、面倒なイメージのあるキャブの調整ですが、意外に1年間全く調整しない場合もあります。

四季ごとにや、高所ドライブ時にと頻繁に調整が必要なイメージですが、ノバとクーダのキャブ(HOLLEYとEDELBROCK)はセッティングが決まれば、そこまで細かく弄らなくても年間通して走行できます。 標高2000mドライブ時にも無調整です。

ただし、パワー感やレスポンスを突き詰めると話は変わってくるかと思います。

大まかにはこのような頻度でメンテナンスを行っています。今の車より装備品が少ない為、メンテナンス項目も少なくなりますが、中古車です。全てが新しいパーツに置き換わっているわけではないので、古いものから不具合が出てきます。それは仕方ありません。

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