ローバーミニのフロントサブフレーム(タワーマウント)ブッシュ交換

サブフレームブッシュ交換 MINI
サブフレームブッシュ交換
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フロントサスペンションを支えるタワーマウントとボディの間に入るブッシュの交換をします。

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準備

使う工具は左から
①9/16インチレンチ(ソケットでもOK)
②1/2インチレンチ(ソケット不可)
①’13㎜のレンチで代用可
②’15㎜のレンチで代用可
③10㎜レンチ(ソケットでもOK)
④8㎜レンチ(ソケットでもOK)
⑤ブレーカーバー
⑥エクステンションバー
⑦33㎜ソケット(本当は1-5/16インチ)
⑧3/8sq→1/2sqインチステップアップ

上記工具のみでも作業可能ですが、フレームとボディを繋ぐ極太のタワーボルトはインパクトレンチが便利です。

インパクトドリルではありません。
インパクトレンチです。先端が3/8インチや1/2インチのスクエアになっているもので、極めて高トルクが出ます。

新品のブッシュです。
『丸いブッシュ』はボルトに通します。
『ひし形のブッシュ(サブフレームマウントブッシュ)』はタワーマウントと、ボディの間に入ります。

ローバーミニ フロントサブフレーム 強化マウント SPDSP668

ブッシュの位置

丸いブッシュは、このようにボルトのヘッド側に通して使うます。
凸が下(ネジ)向きになります。

ひし形ブッシュは、タワーマウントとボディの間に入っています。
左の写真はボディをジャッキで上げてブッシュが取れるように隙間を確保したときの写真です。
通常は左の写真の状態なので見ることすらできません。

ブッシュ交換

まずはタワーボルトを外します。
左右で一本ずつあり、ボンネットの中からボディとタワーマウントを繋ぐように取り付いています。
写真は、運転席側(車体右側)のボルトの位置です。
エアコンガスのリザーバータンクの下にあります。

残念ながらリザーバータンクが邪魔になるので、少しずらします。

ボルトとナットで取り付いているので、10㎜のレンチと8㎜のレンチがそれぞれ1本ずつ必要です。

矢印2か所のマウントを外せば、リザーバータンクをずらすことができます。

※エアコンチューブを外さずに行うので、チューブを折らないように注意してタワーマウントボルトが外れるギリギリだけずらしましょう。 

このまま一度ジャッキで車を持ち上げます。

そして、フレームにウマをかけ
前輪を外します。

ジャッキで上げたら、タワーボルトを外します。

タワーボルトは『33㎜のソケット』と『3/8sq→1/2sqのアダプター』と『250㎜のエクステンション』に『ブレーカーバーもしくは、インパクトレンチ』を付けて外します。
※年式でソケットのサイズが異なるそうです。

ボルトは急激に緩みます。力を入れる方向に注意し、ぶつかりそうな場所にはタオルを敷き詰めたり、軍手をお勧めします。
インパクトレンチが非常に便利です。

リザーバータンクを少しずらすことで、このようにタワーボルトへソケットを付けられるようになります。

助手席側(車体左側)のタワーボルトの位置は、ワイパーモーターの真横あたりになります。

こちらは何も外さずにボルトを緩めることができます。
(隙間が狭いのでソケットだけを先にボルトに乗せてから、エクステンションバーを上から挿す。)

ボルトは穴位置がずれないように、完全には外さず緩めるだけにしておきます。

続いて、タイヤハウス内の後方に付いているリアサブフレームマウントのボルト2本を緩めておきます。

こちらは1/2インチのレンチです。(13㎜のレンチでも回せなくはないです。)

ローバーミニ フロントサブフレーム リアマウント

最後に、前側のフロントサブフレームマウントボルトです。
このマウントは、タイヤハブからバンパーの下に向かって斜め前方に伸びるロッド(写真左下のロッド)のベースと、ボディを繋ぐボルトです。
ボルトを取ると、赤丸のプレートが落ちてくるので無くなさないようにしましょう。
このボルトを牽引フックとして使ってる車もあるみたいです。

こちらは9/16インチのレンチです。(15㎜のレンチで回せなくはないです)

ローバーミニ フロントサブフレームマウント フロント

上記3か所(左右計6か所)でフレームとボディは分離します。タワーボルトをもう一度外し、ジャッキでボディを上げていきます。

ボディをジャッキで持ち上げるので、なるべく木材などでボディを保護したほうがいいです。 
凹む可能性があるので様子を見ながらゆっくり上げましょう。

ボディをジャッキで上げていくとタワーマウントとボディに隙間ができます。
タイヤハウス内で隙間ができるのでサブフレームマウントブッシュ(ひし形ブッシュ)を引き抜きます。
※上げ過ぎると壊れるので、この写真程度でやめておきましょう。

この隙間からマイナスドライバーでブッシュをひっかきだします。

外したタワーボルトと、ブッシュです。
ブッシュの凸部分が切れかけていました。

ひし形ブッシュです。運転席側は破れてました。

これでブッシュの取り外しは終了です。

あとは、外した時と逆の順番で組み立てていきます。
ひし形のブッシュは回転してしまうので、コーキング材を塗っておきました。

隙間が狭くて、なかなかいい位置に置くのが大変ですが、ロングノーズのラジオペンチなどがあると便利かなと思います。

タワーボルトのトルクは70Nm程です。

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