並行輸入車はどうやってナンバー取得するんだ!?①並行輸入自動車届出書編

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並行輸入車1
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5年前クーダを輸入しナンバーを取得するまでの流れを書いていきます。

アメリカのオークションサイトeBayで見つけたクーダを、アメ車を扱っている最寄りのショップにお願いして落札。日本までのフェリー輸送と通関までをして頂きました。

その後車両を引き取り、自分でナンバー取得に挑戦しました。

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並行輸入車の登録事前届出

先ずは事前準備です。
海外から自動車をディーラーを介さずに持ち込みナンバーを取得するには、

こんな車を日本に持ち込んだので、これからナンバー取得します」という届出を車検場内にある自動車技術総合機構の窓口で行わなければなりません。
その為には色々な書類が必要になります。

この記事では、実際に車両を車検場に持っていく前の、事前書類審査について書いていきます。

事前準備

①『自動車通関証明書』(輸入通関時にショップが取得している原本と提出用コピー)
②車体サイズとエンジンサイズの分かるスペック表(諸元表やネット情報でも可)
③車体番号(VINコード)の説明書
④車体4面の写真(片側ミラーなどが無い場合、それを取り付けて)
⑤『改善内容一覧』(印刷して記入)わかる範囲で記入しました。ミラーや発煙等、すれ違い前照灯等
⑥『自動車リサイクル券』(輸入通関時にショップが取得しているはず。無い場合は「自動車リサイクル促進センター」にて発行)

これらを事前に用意しておきます。
用意ができたらいざ自動車技術総合機構へ。

自動車技術総合機構窓口

車検場内にある自動車技術総合機構の窓口で「アメリカから車を並行輸入したのですが、どうやったらナンバー取れますか?」と超初歩的な質問をします。


並行輸入自動車届出書』(2枚)
車両諸元概要表』(3枚)
上記2種類の書類を係員が提示してきますので、事前準備した書類と照らし合わせながら記入していきます。

並行輸入自動車届出書記入

車名及び型式については、VINコード(車体番号)から調べてくれます。
車名が“プリムス”。型式は“-B34-” と記入。 (過去にディーラー車として販売されていたため「B34」がクーダの型式と判明し、並行輸入の為前後にハイフンの付いた「-B34-」になりました。ディーラーで扱われたことのない車種は型式が『不明』となります。)

車体番号及びシリアル番号
『自動車通関証明書』とVINコードから“BS23H2B123456”と記入

あとは、言われたとおりに記入していきます。

車名”についてですが
車体に貼り付けられているVINコードには ”クライスラー”と書いてあります。
プリムスはクライスラーの一部門であり、車体のどこにも”プリムス(PLYMOUTH)”の表記はありません。

車名の証明を行う必要があります。

こちらはネットでダウンロードしたサービスマニュアルです。

「MODELS」の「PLYMOUTH」欄に「BARRACUDA」の記載がある為、
”バラクーダはプリムスの車である”と証明できました。

次に車体番号シリアル番号の意味についての説明です。

こちらもオーナーズマニュアルを使用して説明します。

VINコードの最初から7桁目までのコードの意味が書いてあります。「BS23H2B」までですね。
それぞれ、
B=BARRACUDA
S=Specialで グレードです
23=2ドアハードトップ
H=340エンジン
2=1972年
B=Hamtramck 製造工場
まで分かります。

8桁目以降がシリアルナンバーで、「and vehicle…(last six digits)」最後6桁はシリアルナンバーと記載されています。

この様にして、わかる範囲で書いていきます。

サイズに関してはネットで検索したスペック情報を印刷(後に提出)しておいたので、それを参考に記入しました。「1972 Barracuda Specs」等で検索してでたページを印刷しただけです。

エンジンの最高出力kW(PS)/min‐¹(rpm)についても、そのネットのページを写しました。
こちらは、騒音試験での回転数を決めるために、最高出力時の回転数の情報が必要だからです。

車重は予備検査時に測るのであえて書きませんでした。

車両諸元概要表

こちらの書類に関しても、ネットでのスペック情報(サイズ)と、実物の情報を書き込むだけです。
わからないところや装備されてないところは飛ばしていきます。

また、『総排気量計算書』と言うものもありますが、こちらはスペック情報に排気量が書いてあるので不要とのことでした。エンジン載せ替えやボアアップなどしている場合には必要になります。

ここまで記入したら、事前準備した書類と共に全て提出します。

書類審査提出書類まとめ

以上、事前審査提出書類をまとめると

①自動車通関証明書(原本と提出用コピー)
②車体サイズとエンジンサイズの分かるスペック表(ネット情報でも可)
③車体番号(VINコード)の説明書
④車体4面の写真
改善内容一覧表

イ.『並行輸入自動車届出書』窓口記入
ロ.『車両諸元概要表』窓口記入
ハ.『総排気量計算書』(排気量が直接わからない場合のみ)
になります。

また、輸入を代行して頂いたショップに『譲渡証明書』の記入ももらっておくといいと思います。

さらに、自身の印鑑証明も発行しておきましょう。(使用しないかもしれません)

製造年の話

ちなみに、クーダの製造年は1972年なのですが、
これは、車体番号(VINコード)の6桁目の2が1972年の意味なので、証明できます。
これにより保安基準も1972年(昭和47年12月31日)が適合になるのですが、
製造年を証明できない場合、保安基準が「自動車通関証明書」の通関日となるらしく、
古い車でも、現在の保安基準適合
というエゲツナイことになるそうです。

【関連記事】並行輸入車はどうやってナンバー取得するんだ!?

①並行輸入自動車届出書編 『当記事』
②予備検査準備編
③予備検査と登録編
④車庫証明と希望ナンバー編
番外仮ナンバー取得編

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