ローバーミニのブレーキフルード交換

ブレーキフルード交換 MINI
ブレーキフルード交換
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ミニのブレーキフルードを交換したいと思います。

ブレーキフルードは湿気を吸収し経年劣化します。走行距離より一定期間ごとの定期的な交換が必要になります。

今回は、ローバーミニのブレーキフルード交換について交換の手順、注意点について解説していきます。基本的にどの車でも作業手順は同じです。
安全性を確保するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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準備

使用工具
  • 7㎜と11㎜レンチ
    ※レンチだけでも作業は可能ですが、ブリードバルブが最初は固いため同じサイズのソケット(できればディープソケット)とブレーカーバーなどがあると作業しやすいです。
  • ブリードバルブに合う1mほどのホース
    (透明ホースが良い。内径6㎜がぴったり)
  • カラのペットボトル
  • ブレーキクリーナー

※10インチキットの足回りになっています。オリジナルとレンチのサイズが異なるかもしれません。

フルードはDOT4グレードのフルードを使用します。
1Lあれば十分です。500mlだと無駄のないように作業しないと足りなくなる可能性があります。

ゴールデンクルーザー ブレーキフルード DOT4 GRADE3

マスターシリンダーのフルード抜き

マスターシリンダー

押し出し法(古いブレーキフルードを新しいブレーキフルードで押し出していく方法)で作業をしていきます。

まずは、マスターシリンダー内のブレーキフルードを抜き取ります。

スポイトなどで吸い取る方法もありますが、サイフォンの原理を利用して抜き取りをします。

手順は、マスターシリンダー内にホースを入れ、反対側をゆっくり自分で吸い込みます。
ホースの中間くらいまでフルードが出てきたら、吸い込みをやめて、ホース内に空気が入らないようにホースをつまみます。
そのまま、吸っていた側のホースの口をマスターシリンダーよりも低い位置に持って行ってやれば、気圧差でフルードを抜くことができます。

※ブレーキ配管内に空気が入り込まないように、完全に抜き取らずに、少しだけフルードを残しておくといいかもしれません。(エアーが噛んでも新しいフルードで追い出すので問題はありません。)

マスターシリンダーから抜き取ったフルードです。

新しいフルードは少しだけ黄色みのある透明なので、そこそこに汚れていますね。

古いフルードを抜き取ったので、新しいフルードを規定量まで入れます。

作業の順番

この後は、各ブレーキの配管内の古いフルードを新しいフルードで押し出す作業を行いますが、作業する順番に注意が必要です。

作業は、マスターシリンダーから一番遠いブレーキから行い、徐々にマスターシリンダーに近づく順番で行います。
基本的に右ハンドル車は 左後→右後→左前→右前
左ハンドル車であれば、右後→左後→右前→左前
の順番で行います。※実際には配管の経路の長い順番で行います。

配管内のフルードの交換(押し出し)

フルードの押し出し作業を行います。

ブリードバルブにチューブを取り付け、ブレーキを踏んで、フルードを抜いていく方法になります。

ブリードバルブを少し緩めることで、フルードを抜くことができます。

ブレーキ裏面に刺さる配管がブレーキの配管です。そのすぐそばに飛び出た口があり、それがブリードバルブです。

右ハンドルミニなので、左後輪から作業を行います。

ブリードバルブにチューブを取り付け、流れ出たフルードをペットボトルで受けれるようにします。

チューブは一度ブリードバルブより高い位置に持ち上げることで、エアーの逆流を防げます。

また、フルード漏れが心配であれば、チューブの挿し込み部分をタイラップなどで縛ってもいいと思います。

1/4回転程ブリードバルブを緩めるとブレーキフルードがにじみ出てきます。

※緩めすぎると、ブリードバルブの根元からフルードがあふれるので注意。

ブレーキペダルを踏むことで、フルードの押し出しを行えます。
ブレーキを踏んだ時にスコーンと踏める場合は、しっかりフルードの押し出しができています。
ブレーキペダルが固い場合はブリードバルブの緩めが足りていないので、もうすこしだけ緩めてみましょう。 

※大幅に緩めても硬い場合や、ブリードバルブ周辺からフルードがあふれるまで緩めないと固い場合はブリードバルブが詰まっています。

10回踏むごとに、マスターシリンダー内のフルード残量をチェックしましょう。

フルードが減ったら、規定量まで随時フルードを追加します。

※連続して踏み過ぎた場合、フルードが枯渇し、配管内にエアが入り込みます。

初回から15回程踏んで出てきたフルードが左のペットボトルです。
その後10回分程が右のペットボトルです。
明らかに綺麗になっています。

綺麗なフルードが出てきたら、終了です。
ブリードプラグをしっかり閉めて、ホースを外します。

※出てくるフルードに気泡が混じっている場合は気泡が出てこなくなるまで何度も行いましょう。
エアーが入ったままだとブレーキは効きません。

最初に行うマスターシリンダーから1番遠いブレーキ(左後輪)では配管経路が1番長いので綺麗なフルードが出てくるまで時間がかかります。

同じ要領で、右後輪を行います。

後輪用の配管は後輪の少し手前位で、左右に分岐しています。
先程左後輪を行った為、分岐までは綺麗なフルードが来ていることになるので、右後輪作業で排出するフルードの量は少なくて済みます。
ブレーキ10回も踏めば綺麗なフルードが出てきます。

先ほどよりも少ない量で綺麗なフルードに入れ替わりました。

続いて左前を行います。

前輪のブリードバルブはブレーキの上部に付いています。

また、ソケットサイズが11mmもしくは、7/16インチのレンチを使います。

フルードの追い出し要領は同じです。

最後に右前輪のフルード追い出しを行います。

全てのブレーキで、フルードの追い出しが終われば最後に10回ほどブレーキを強く踏み、ブリードプラグ周囲などからフルードが滲み出てこないかの確認を行います。


そして、タイヤを回してブレーキを踏み、しっかりと止まるかを確認して終了になります。

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