ミニのクラッチフルードの交換をブレーキフルード交換のついでに作業を実施しました。
ブレーキフルードは湿気を吸収し経年劣化します。走行距離より一定期間ごとの定期的な交換が必要になります。
今回は、ローバーミニのクラッチフルード交換について交換の手順、注意点について解説していきます。基本的にどの車でも作業手順は同じです。
安全性を確保するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
準備
フルードはDOT4グレードのブレーキフルードを使用します。
ブレーキと同時作業で1Lあれば十分です。
クラッチだけであれば500mlでも大丈夫です。
ゴールデンクルーザー ブレーキフルード DOT4 GRADE3
マスターシリンダーのフルード抜き
押し出し法(古いフルードを新しいフルードで押し出していく方法)で作業をしていきます。
まずは、マスターシリンダー内のフルードを抜き取ります。
スポイトなどで吸い取る方法もありますが、サイフォンの原理を利用して抜き取りをします。
手順は、マスターシリンダー内にホースを入れ、反対側をゆっくり自分で吸い込みます。
ホースの中間くらいまでフルードが出てきたら、吸い込みをやめて、ホース内に空気が入らないようにホースをつまみます。
そのまま、吸っていた側のホースの口をマスターシリンダーよりも低い位置に持って行くことで、気圧差でフルードを抜くことができます。
※配管内に空気が入り込まないように、完全に抜き取らずに、少しだけフルードを残しておくといいかもしれません。(エアーが噛んでも新しいフルードで追い出すので問題はありません。)
200mlほど抜けました。
古いフルードを抜き取ったので、新しいフルードを規定量まで入れます。
配管内のフルードの交換(押し出し)
フルードの押し出し作業を行います。
クラッチのブリードバルブはブレーキマスターシリンダーの下あたりにあります。
結構奥まった場所にあるので、軍手などしたほうがいいです。
ブリードバルブにチューブを取り付け、ブリードバルブを1/4回転程緩めフルードが少し出てきたら、クラッチを踏んでフルードを抜いていきます。
抜け出たフルードはペットボトルなどで受けましょう。
5回ほどづつクラッチを踏みましょう。
フルードが抜けた分、リザーバーへ随時新しいフルードを追加します。
リザーバーが空にならないように注意してください。
合計20回ほど踏めば十分に綺麗なフルードに入れ替わります。
フルードの入れ替えが終わったら、ブリードプラグをしっかり閉めます。
そしてリザーバーにフルードをmaxメモリまで注ぎ、5回ほどクラッチをしっかり踏み込み、ブリードプラグから漏れがない事を確認したら終了です。
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同じフルードを使うので、一緒に行いたい作業ですね。
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