走行中に運転席が陥没しました。視線が低くスポーティーな感じがしますが、感覚的に座席のスプリングが死んだのが分かったので、シートを外して交換します。
準備
ミニの全席を外すには 7/16インチのレンチやソケット2本だけで外せます。
7/16インチ眼鏡レンチ
7/16インチソケットとラチェットハンドル
また、ペンチも用意しておきましょう。
頑丈なタイラップ5本以上
(切れた時を考えて10本ほど欲しい)
新しいシートダイヤフラム
座席外し
まずは座席を外します。
運転席前側のシートマウント2個で座席は付いています。
そのシートマウントに対してヒンジボルト1本づつで座席が取りついている為、これを外します。
ボルト、ナット共に7/16インチのソケットで対応可能です。
続いて、後部座席に乗り込むときに、座席を前に持ち上げるレバー(座面横に付いている、座面ごと持ち上げるレバー)を引くことで、座席は完全に取ることができます。
非常に簡単ですね。
シートダイヤフラム交換
完全にぶった切られていますね。
中央の黒い部分がゴムでできており、その張力で座面を支えています。
約20年ほどで経年劣化で裂けるみたいです。
写真は新品の写真ですが、
このフック状の金具で、座席のパイプに開いた穴に引っかけて止まっている構造です。
破れたシートダイヤフラムを外すのは簡単に外れると思います。
外した旧品が左です。
右が新品。アフターパーツは全体が黒のようです。
それでは、取り付けをしていきます。
まずは、新品をよく見ると、フック金具の付け根部分の横に穴が開いてるのが分かると思います。
この穴は片側にのみ開けてあります。
新品の取り付けの際は、この穴の開いていない側をまず座席に取り付けします。
写真奥のフックを座席パイプの穴に引っかけている様子です。
黄色のクッションにフックがめり込んで少し分かりにくいですが、このくらいの角度を付けると穴に差し込みやすいです。
右側のみ(左側が穴あき列)パイプの穴に引っかけました。
この状態で、左側のフックと座席パイプまでの距離は2~3㎝程あります。
この距離が近いようで遠い。
人の力で引っ張ってどうにかなる距離ではない為、タイラップの出番です。
タイラップをシートダイヤフラムに開けられた穴と、座席パイプに引っかけます。
できればすべての穴にかけることをお勧めします。
タイラップで縛ったら、全てのタイラップを徐々に締めあげていきます。
一本を一気に締めあげるとちぎれる恐れがある為、少しずつ均等に締めてシートダイヤフラムを引っ張りましょう。
ペンチなどでひねるようにするといいと思います。
フックとパイプの距離が近づいてきたら、座席パイプの穴に引っかけることができるかを確かめながらタイラップを締めあげましょう。
締めあげすぎると、フックが座席パイプの穴を通過してしまい、それはそれで引っかけることができなくなります。
ジャストの距離感でないと引っかけることができないので要注意です。
すべてのフックを座席パイプの穴に引っかけることができれば、タイラップを切断してシートダイヤフラムの交換が終了です。
黄色のクッションの左側がかなりヘタって、フックにめり込んで陥没していたので、アルミ板差し込んで陥没しないようにしておきました。
最後に座席を取り付けて終了になりますが、
こちらのヒンジボルトを締め付ける際に、力任せに締め付けると、後部座席に乗り込むときに、座席を前に倒せなくなります。
ナットを締めこんでいき、ぴったりくっつき硬くなった段階で締めこむのはやめましょう。
ロックナットになっている為基本的には緩みません。
以上で終了になりますが、タイラップの締めあげ方法でもそれなりに苦労します。
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