ローバーミニの車検の日がやってきました。
ユーザー車検にトライするにはそれぞれの車種に対するポイントを確認しておくことが大切です。
今回は、ローバーミニでユーザー車検にトライした経験を情報としてお届けします。
ミニを購入してから3回目の車検となりますが、全て筆者がユーザー車検で通しています。
しっかり要点を抑えていれば難しいということも無く、ご自身でも通すことができます。
せっかくの愛車なので是非自分で車検にトライてみませんか?
車検は車の安全性を保つための大切な作業です。
この記事では『ユーザー車検当日』について書いていきます。
しっかりと準備をして臨みましょう!
準備編
ユーザー車検を受けるにあたり、『ユーザー車検の予約』と『車両の準備』が必要になります。
事前準備編はこちらの記事をご覧ください。
持ち物確認
今一度、出発前に必要書類の確認をしておきましょう。
点検整備記録簿については、指定整備工場での保安基準適合証になります。
車検の前に受けることが望ましいですが、車検後の点検整備でも可能となります。
その場合は「後ほど点検整備を受ける」ことを伝えましょう。
予備検査場(テスター屋)
写真は以前の車検時に行った予備検査場です。
機械測定5種目の予備検査を事前に受けてから車検場へ向かうことをお勧めします。
多くの場合、車検場の近くに予備検査場があります。
筆者は、本検査を受けてから落ちた個所のみ予備検査場で調整するようにしています。
ユーザー車検
それでは、いよいよユーザー車検に挑みたいと思います。
事前予約した車検場に到着したら、車を降りる前に『総走行距離』を確認しておきましょう。
書類記入 (当日準備)
事前準備した書類をもって、受付へ向かいます。
受付で当日記入する書類を3種類受け取りましょう。
記入台に書き方が載っているので、車検証を見ながら書き込みましょう。
自動車検査票1
『自動車検査票1』は検査時に係員がチェックを入れていく項目リストです。
継続検査申請書
『継続検査申請書』は継続検査の場合に必要な書類です。現在の総走行距離等を記入します。
自動車重量税納付書
『自動車重量税納付書』は重量税を納付するための書類です。
印紙と証紙
記入した用紙に貼り付ける印紙や証紙を購入しに行きます。
車検場によっては建物を移動する場合もあるので、わからなければ係員に尋ねましょう。
『自動車審査証紙』『自動車検査登録印紙』『重量税印紙』の3種類の印紙を購入します。
一つの窓口で一度にまとめて購入します。
書類を渡せば、係員が金額を計算してくれます。
自賠責保険
多くの場合、車検のタイミングで自賠責保険も延長します。
車検合格後の期間をカバーできる自賠責保険の加入が必要になります。
基本的には、現在の保険期間に2年を延長加入します。
こちらも建物を移動する場合があります。
自賠責保険を取り扱っている保険代理店や中古車販売店などで事前加入しておいてもいいと思います。
書類確認
ここまで準備できたら、最初に書類を受け取った受付窓口へ向かい、書類の不備がないかを確認してもらいます。
問題がなければ、いよいよ検査コースへ向かいます。
検査
検査コースの建物から、白線でコースラインが引かれています。
基本的には『マルチコース』に並びます。
この日は空いていましたが、時期により大行列になります。
目視検査
検査コースでは、建物に入る直前に係員による目視検査が行われます。
まずは係員の指示に従い動作確認を行います。
車両から降りてボンネットを開けるように指示されます。
などを確認していると思われます。
以前雨天時に行った場合は、「ミニは車両重量が軽すぎるのでタイヤが滑り、ブレーキの機械測定ができない可能性がある」とのことで、路上チェックを行いました。
機械測定5種
係員による目視検査が終わると、機械測定5種の検査に進みます。
目視検査で不合格箇所があった場合にもそのまま、機械測定へ進みます。
機械測定はすべて建物内で行います。
ここから先の検査は頭上の電光掲示板に指示が出ます。
その指示に従いながら操作していきます。
また、自分が進入するコースの番号を見ておきましょう。
係員が放送で案内してくる場合、コース番号で案内してきます。
「7番コースの方、ヘッドライト消して下さい」等
サイドスリップ
建物に入って最初に行うのは『サイドスリップ検査』です。
前輪の横滑り量を測定します。
基準値は1m進み5㎜以内の横滑り量となります。
路面に書かれた白線にしっかりタイヤを合わせるようにしましょう。
斜めに侵入すると不合格になる可能性が高いです。
また、ハンドル操作はしないようにしましょう。
進入速度は歩行者速度くらいです。
MT車の場合半クラで通過します。
スピードメーター検査
続いて『スピードメーター検査』に進みます。
メーター読み40㎞/h時の実際の走行速度との誤差を測定します。
基準値は30.9km/h~42.5km/hとなります。
(~H18/12/31は30.9~44.4km/h)
ローラー台に駆動輪(ミニの場合前輪)を乗せて、アクセルを踏み加速させていきます。
メーターが40㎞/hに来た時にパッシングを行うことで測定されます。
パッシングは一瞬だと測定されないので1秒ほど光らせましょう。
パッシングが難しい車種は、クラクションやスイッチでの測定の場合もあります。
ヘッドライト検査
続いての『ヘッドライト検査』を行います。
ヘッドライト検査は光軸と光量の測定を行います。
基本的にはロービームで測定を行います。
(~10/8/31はハイビームで測定)
ブレーキ検査
続いて『ブレーキ検査』に進みます。
フットブレーキとサイドブレーキの利き具合と、左右輪の差を測定します。
フットブレーキ、サイドブレーキの順番で検査を行います。
ローラー台が自動で回転するので、電光掲示板に合図が出たら、指示されたブレーキを操作します。
ゆっくりですが、かなり強く踏まないと止まってくれないのでお尻が浮くぐらい踏み込みましょう。
ここまでの検査結果が電光掲示板に表示されます。
合格は「●」不合格の場合は「×」と表示されます。
A:サイドスリップ
B:ブレーキ
S:スピードメーター
H:ヘッドライト
ここまで全て合格です。
排気ガス検査
『排気ガス検査』は車から降りて検査します。
マフラーに測定用プルーブ(棒)を刺し込みCOとHCの測定を行います。
基準値はCOが1%以下、HCが300ppm以下です。
(~H10/10/1はCOが4.5%以下、HCが1200ppm以下)
アイドリング状態で測定を行いますが、順番待ちの時間が長い場合など、数値が高くなる傾向になります。そのため、測定直前に5秒ほど空ぶかしを行うことをお勧めします。
キャブ車の場合はこの数値を下回るように調整(アイドリング回転数を上げて、ミクスチャーを絞る)すると、エンジンの調子は悪くなる傾向にあると思います。
下回り検査
最後に『下回りの検査』を行います。
床が抜けた橋の上で停車します。
検査官が車体の下回りの検査を行います。
「ブーツ類の破損」「オイル類の漏れ」「ボルトの緩み」等を検査します。
この時、大きく揺らされるので壊れやすい荷物などがあれば注意しましょう。
新しい車検証の発行
全ての検査が終了し合格したら、建物出口の窓口(コース入り口側)ですべての書類を提出し、検査の合格確認をしてもらいます。
その後、コース出口側の窓口に回り、新しい車検証を受け取り無事終了となります。
今回から車検証がICチップ入りで小さくなりました。
車検費用
項目 | 費用 | |
---|---|---|
審査証紙 | ¥1,700 | |
検査登録印紙 | ¥500 | |
重量税印紙 | ¥25,200 | |
自賠責保険 | ¥17,650 | |
合計費用 | ¥45,050 |
今回の車検にかかった費用です。
予備検査(テスター屋)なしで一発合格した為、最低費用での車検通過となりました。
まとめ
以上でミニのユーザー車検が無事終了となります。
多少の知識と、平日日中の時間が必要ではあるもののトライしてみる価値はあると思います。
今回の記事が少しでも参考になればと思います。
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