アメ車のブレーキフルード交換

ブレーキフルード交換 CUDA
ブレーキフルード交換
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ブレーキフルードは湿気を吸収し経年劣化します。走行距離より一定期間ごとの定期的な交換が必要になります。

今回は、クーダのブレーキフルードを交換します。 
交換の手順、注意点について解説していきます。

3台とも交換しましたが、基本的にどの車でも作業手順は同じです。
ぜひ参考にしてみてください。

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準備

使う工具は
①レンチ(5/16)
※レンチだけでも作業は可能ですが、ブリードバルブが最初は固いため同じサイズのソケット(できればディープソケット)とブレーカーバーなどがあると作業しやすいです。

その他、
②ブリードバルブに合う1mほどのホース(透明ホースが良い。3台とも内径6㎜がぴったり)
③カラのペットボトル

ゴールデンクルーザー ブレーキフルード DOT4 GRADE3

フルードはDOT4グレードのオイルを使用します。
1Lあれば十分です。500mlだと無駄のないように作業しないと足りなくなる可能性があります。

ゴールデンクルーザー ブレーキフルード DOT4 GRADE3

マスターシリンダーのオイル抜き

マスターシリンダー

押し出し法で、古いブレーキフルードを新しいブレーキフルードで押し出していく方法で作業をしていきます。

まずは、マスターシリンダー内のブレーキフルードを抜き取ります。

スポイトなどで吸い取る方法もありますが、サイフォンの原理を利用して抜き取りをします。

方法は、マスターシリンダー内にホースを入れ、反対側を自分で吸い込みます。
ホースの中間くらいまでフルードが出てきたら、吸い込みをやめて、ホース内に空気が入らないようにホースをつまみます。
そのまま、吸っていた側のホースの口をマスターシリンダーよりも低い位置に持って行ってやれば、気圧差でフルードを抜くことができます。

この方法で一気にフルードが抜けてきます。

※ブレーキ配管内に空気が入り込まないように、完全に抜き取らずに、少しだけフルードを残しておくといいかもしれません。(エアーが噛んでも新しいフルードで追い出すので問題はありません。)

マスターシリンダーから抜き取ったフルードです。
けっこう大きなシリンダーですね。思ったより多く抜けました。

新しいフルードは少しだけ黄色みのある透明なので、そこそこに汚れていますね。

ちなみに、前回の交換歴は丁度4年前です。

古いフルードを抜き取ったので、新しいフルードを規定量まで入れます。

マスターシリンダーのタイプによっては、この先の作業でブレーキを踏むときにフルードが噴水するので、蓋を閉めておいたほうがいいです。

作業の順番

この後は、各ブレーキの配管内の古いフルードを新しいフルードで押し出す作業を行いますが、作業する順番に注意が必要です。

作業は、マスターシリンダーから一番遠いブレーキから行い、徐々にマスターシリンダーに近づく順番で行います。
基本的に右ハンドル車は 左後→右後→左前→右前
左ハンドル車であれば、右後→左後→右前→左前

の順番で行います。

※実際には配管の経路の長い順番で行います。 配管が左右に分岐する位置を確認して作業しましょう。クーダの例を下で説明します。

クーダの後輪。デフの左側の写真です。
車体後ろから撮影し、右側にデフ。左に左後輪があります。
写真右。ドライブシャフトに取りつく左右に細いパイプが伸び、上からホースが刺さっている四角いパーツが、ブレーキフルードの分配器(後輪左右用)です。

この位置に付いている為、マスターシリンダーからの配管経路は後輪右が最も長く、左がそれよりも短かくなります。

前輪と後輪の分岐はもっと前方にあり、前輪の左右の分岐点も車体左側にあります。

これにより、右後→左後→右前→左前の順番で作業を行います。

配管内のフルードの交換(押し出し)

右後輪

ブリードバルブ

それでは、フルードの押し出し作業を行います。

方法は、ブリードバルブにチューブを取り付け、ブレーキを踏んで、フルードを抜いていく方法になります。

ブリードバルブを少し緩めることで、フルードを抜くことができます。

ブレーキ裏面に刺さる配管がブレーキの配管です。そのすぐそばに飛び出た口があり、それがブリードバルブです。

最初は固いので、一瞬緩めるためにソケットを使用しました。

一瞬緩めることができたら、すぐに締めます。

次に、ブリードバルブにチューブを取り付け、反対側の口はペットボトルで受けれるようにします。

このとき、チューブは一度ブリードバルブより高い位置に持ち上げたのちにペットボトルへ差し込むようにしてください。
こうすることで、エアーの逆流を防げます。

レンチは噛ませなくても問題ないです。

また、フルード漏れが心配であれば、ブリードバルブへのチューブの差込部分をタイラップなどで縛ってもいいと思います。

1/4回転程ブリードバルブを緩めました。
少し緩めるだけで、ブレーキフルードがにじみ出てきます。

※緩めすぎると、ブリードバルブの根元からフルードがあふれるので注意しましょう。

この状態のままブレーキペダルを踏むことで、フルードの押し出しを行えます。
ブレーキを踏んだ時にスコーンと踏める場合は、しっかりフルードの押し出しができていますが、ブレーキペダルが固い場合はブリードバルブの緩めが足りていないので、もうすこしだけ緩めてみましょう。 

※大幅に緩めても硬い場合や、ブリードバルブ周辺からフルードがあふれるまで緩めないと硬い場合はブリードバルブが詰まっています。

burst

10回踏んでこのくらいのフルードが出てきました。
ここで、あまり連続して踏み過ぎるとマスターシリンダー内のフルードが全てなくなるとエアーを噛んでしまうので、この先の作業時も10回づつくらいを目安にマスターシリンダーへのフルード補充を行いましょう。

※マスターシリンダー、運転席、ブレーキと行ったり来たりの作業になるので二人でやるとかなり効率がいいです。

右後輪はマスターシリンダーからの配管が一番長いため、多めに追い出し作業を行います。

30踏み分ほど行った時の写真です。

このくらい行うと、チューブ内のフルードの色が少し綺麗になってきます。

新しいフルードが出てきているかを確認するため、一度ペットボトルをカラにして(牛乳パックなどに移し替え)、マスターシリンダー内の残量もチェックしつつ追加で10踏みした結果。

しっかり綺麗なフルードが出てきていることが確認できたので、右後輪の追い出し作業は終了です。

ホースを抜かずに、そのままブリードバルブを閉めこみし、ホースを抜きます。

ブレーキフルードは錆が発生しやすいので、ブリードバルブ周辺はブレーキクリーナーなどで綺麗にふき取りましょう。

左後輪

つづいて、左後輪の追い出し作業です。

右後輪までの配管は新しいフルードで満たされ、途中の分岐以降の部分のみ古いフルードが残っているので、追い出しする量は少なくて済みます。

20回ブレーキを踏んで出たフルードの写真ですが、右後輪の時と比べて既にフルードの色が綺麗です。

確認のため、古いフルードを捨ててた後に10回ほどブレーキを踏みました。

綺麗なフルードが出てきているのが確認できたので、左後輪も終了です。

右前輪

前輪はこのように斜めにブリードバルブが取りついています。

クーダは問題なかったのですが、ノバは取り付き位置が悪くソケットがうまく入りません。

なので、5/16インチのディープソケットの横を削ってスリムにしました(笑)。
一番最初の写真のディープソケットが削れているのはその為です。

こちらも、前輪と後輪の分岐までの配管は新しいフルードで満たされ、分岐部分のみ古いフルードが残っているので、追い出しする量は少なくて済みますがやり過ぎましたね。

30回ブレーキを踏んで出たフルードの写真ですが、十分に綺麗です。

こちらも念のため、古いフルードを捨ててた後に10回ほどブレーキを踏みました。

綺麗なフルードが出てきているのが確認できたので、左後輪も終了です。

左前輪

最後になりました。左前輪の追い出しです。

同じく20回ブレーキを踏んで出たフルードの写真ですが、十分に綺麗です。

こちらも念のため、10回ほどブレーキを踏み、綺麗なフルードが出てきているのが確認できたので終了です。

最終確認

最後に、マスターシリンダーに規定量のフルードを注ぎ、キャップを閉めます。

そして、20回ほどしっかり目にブレーキを踏み込み、各ブレーキのブリードバルブからの漏れが無いかをチェックしたら終了です。

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